みなさん、こんにちは。
今回は、日本時間2022年1月3日に行われた、プレミアリーグ第21節 チェルシー vs リバプールの試合を振り返ります。
プレミアリーグらしい激しい好試合でした!
今回の試合のデータです。
対象の試合 | プレミアリーグ 第21節 チェルシーFC vs リバプールFC |
ハイライト | 【チェルシー×リヴァプール|ハイライト】リヴァプールが2点リードも、チェルシーが追いつき勝ち点を分け合う|プレミアリーグ 第21節|2021-22 - YouTube |
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総評
このゲームは両チームとも個の力がとても高く、見ごたえのある試合でした。
この試合のポイントは「セカンドボール」と「システム」だったと思います。
この両チームはお互いにそのセカンドボールを回収して二次攻撃につなげる意識がとても高く、
セカンドボールを拾えているチームが優位に試合を進めることができていました。
システムの噛み合わせでチェルシーが全体的に優位に試合を進めていたと思います。
試合を通して特に気になった「システム」についてご紹介いたします。
分析
リバプールの守備がはまらない
リバプールはとにかく前線から相手にプレッシャーをかけて、相手の自由を奪うことが守備の特徴です。
この試合も前線3枚の10番、20番、11番を中心に相手ディフェンスラインにプレッシャーをかけていました。
しかし、試合を通じてチェルシーのWBの28番と3番に上手にプレッシャーをかけられないことが多かったです。
例えば、図のような場面です。
チェルシーの左サイドから右WBの28番にボールが渡るシーンです。
このとき試合中にリバプールCMFの7番がプレッシャーをかけに行きます。
そうすると、7番は中盤の内側に位置している選手のため、28番への距離が長く、28番はボールを持ってから時間ができ、多くの選択肢を持つことができます。
また、7番がサイドに行くことで中盤にスペースを空けることになり、
28番から7番にパスが出て、チャンスを作られることが多くなりました。
また、チェルシーのWBに対して、リバプールのSBがプレッシャーをかけることもありました。
このようなリバプールSBの21番がチェルシーWBの28番にプレッシャーをかけると、リバプールSBの後ろにスペースができます。
このスペースに19番などのチェルシーの前線の選手が入ってボールを受けることで起点となることも多くありました。
このようにチェルシーはWBをうまく使いながら試合を組み立て、リバプールの守備は後手になることが多かったです。
一方でリバプールのディフェンスがはまったシーンもありました。
それはチェルシーWBに浮き球を出させたシーンです。
リバプールのFWは外を切るようにディフェンスをします。
しかし、この試合ではチェルシーのCBの技術の高さでそのプレスを回避していることが多くありました。
一方、リバプールの外切りのディフェンスがうまくはまり、チェルシーCBからのパスコースをチェルシーWBに限定させるとそこに浮き球を出すしかなくなります。
そうすると、パスの滞空時間でWBにSBとCMFがプレスをかけることができ、リバプールもボールを奪うことができていました。
まとめ
チェルシー vs リバプールの気になったところでした。
リバプールの良さの一つとして、前線からのプレッシングがあげられると思いますが、この試合ではうまくいったシーンよりも外されたシーンの方が多かった印象です。
WBへのプレッシャーを誰がどのようにかけるのかが1つのポイントでした。
このようにシステムのかみ合わせが悪いときの対処法として、下記のポイントがあると思います。
WBに対しては浮き球を出させて対応するべし!
チェルシーは「システム」の穴をうまく使い、さらに7番カンテの異常なセカンドボールへの反応でリバプールを上回っていたように思います。
一方、リバプールはディフェンスラインを高く設定し、跳ね返すことのできるディフェンスの個の力と中盤の選手の強さ、前線3選手の個の力で対抗した試合だったと思います。
どちらも狙いがあり、チームとしての成熟度も高かったので、次回以降で、それぞれのチーム分析も行っていきたいと思います!